2018年07月18日

こんな対応が許されてよいのだろうか?

私が担当している某特許案件。
先日「拒絶査定」が送達されました。

あれ?この案件面接した案件だったよな・・・との記憶を頼りに過去の書類を確認してみるとやはり審査官面接を行っています。


補正案を事前に送付しており、面接時間はものの5分程度(面接記録上は15分となっていますが、あまりに短い時間ではまずいので・・・ということで15分にしますと審査官に言われ、記録上はそうなっています。)。

面接が始まるや否や
『この補正案出して頂ければ大丈夫ですね。面接するまでも無かったですね。』
・・・と審査官。


念のため、
『この補正案で拒絶理由は解消していると理解して大丈夫でしょうか?』と確認し、その旨を面接記録にも残して頂きました。


そのままの内容で補正案及びそれに対応する意見書を提出し待っていたところの今回の拒絶査定。
しかも引用例が追加されているわけでもなく、拒絶理由通知で通知された引用例と全く同じ引用例で拒絶査定。


正直意味が分からなかったので担当審査官に電話して確認してみました。
面接のやりとりを踏まえて対応しているにも関わらず、いきなりの拒絶査定というのは手続上問題あるのではないのかと。

そうしたところ審査官
『面接の時は特許できると思いましたが、やはり特許にできないと考え直しまして・・・』

私:『その判断自体をどうこう言うつもりはありませんが、いきなり拒絶査定はおかしくないですか?面接で審査官が言われたことを信じてこちらは対応している訳ですし、その面接での審査官の判断に間違いがあったと言うなら、再度反論する機会をを頂けないとフェアではありませんよね?』

審査官:『ですが、既に拒絶査定出してしまってますし、査定を取り消すことは大変なので、審判請求してもらうしかないですね。』


この対応、私には信じられないです!
審判請求したところで厳格な補正制限が掛かるわけですから、最初の拒絶理由通知の段階(要するに審査官面接を行った段階)で行える補正の範囲とは雲泥の差が生じます。
更に、審判請求することによる費用負担、手続負担等々を考えると無茶苦茶な対応では無いかと思います。

私も14年近く弁理士をやってますが、このような納得のいかない対応をされたのは初めて。
お客様の案件なので、私が単独で対応をどうするか決定することはできませんが(お客様最優先ですから)、個人的には追求できる部分は追求したいと思っています。
このようなアンフェアな審査が繰り返されることは絶対に許されるべきではないと強く思っています。



弁理士 岩崎博孝


posted by 弁理士いわさき at 06:34| 日記